【 第7話】湯けむり人情旅 ガラガラ大当たり奇跡!下呂温泉で出会った優しさの湯
― 商店街のガラガラが運命を変えた ―
「師匠ぉ〜!商店街のガラガラで、まさかの“下呂温泉 湯めぐりご招待券”が当たりましたでぇ!」
初詣帰りの商店街で、いつものようにガラガラ抽選に挑戦した古ちゃん。
期待してなかったその瞬間、カランカランカラン!と鐘が鳴り響き、赤い玉が転がる。
「おぉぉ〜!おめでとうございます!一等、下呂温泉 湯めぐり旅行券です!」
「なんやて!?お前の人生で一番の当たりやないか?」と、隣で天ちゃん師匠が仰天。
「師匠、これで2025年はもう運使い果たしたかもですわ…」
そんなこんなで、ふたりは早速“下呂行きの鈍行旅”を決め込んだのでありました。
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― 下呂の湯と笑いと出会いと ―
列車に揺られながら、古ちゃんは駅弁を頬張りつつはしゃぐ。
「師匠、下呂温泉ってお湯の名前がもうインパクト抜群ですやん!」
「アホか、それを言うたら“草津”は病気や。“有馬”は高そうや。”下呂”は…ぬくもりや」
旅の語源講座(?)を聞きながら、ふたりは下呂駅に到着。
そこには、湯けむりに包まれた情緒あふれる温泉街が広がっていた。
「うわぁ〜、絵に描いたような温泉街…」と古ちゃんが感動している間に、
早速訪れたのは『白鷺の湯』。源泉かけ流しの風呂に足を入れた古ちゃんが飛び上がる。
「アッツ!!これ、湯というより鍋の煮込みですわ〜!」
「それがええんや。心のアクまで溶かす湯なんや」
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― まさかのピンチと、あったかい救い ―
時刻は夕暮れ。もう少しこの温泉街に浸っていたいと思ったふたりは、宿を探すことに。
ところが…
「し、師匠…財布が、財布がないんです!」
「なんやて!?また風呂に流してもうたんか!?お前、何回目やそれ」
財布を失くした古ちゃんは青ざめ、宿泊どころか帰りの電車賃もない。
その時、昼間に立ち寄った『白鷺の湯』で見かけた青年が声をかけてくる。
「お困りですか?もしよかったら、うちの民宿に泊まっていきませんか?」
なんと彼は、その宿の息子で、母親と二人でやっている小さな民宿を営んでいた。
「お代はいいですよ。旅先での出会い、大事にしたいんで」
その言葉に、天ちゃん師匠はしばし無言になり…「あんた、ええ男やなぁ…」とぽつり。
その夜、ふたりは貸切風呂を借りて月を見ながら浸かる。
「師匠…温泉って、湯だけやないんですね。人のぬくもりも、沁みますわ…」
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― 湯けむりの中で、忘れられない一夜 ―
翌朝。朝霧が立ち込める中、ふたりはまた足湯に並んで浸かっていた。
「師匠、昨日のこと…夢やったんかなって思うくらい、あったかい夜でした」
「旅とは“自分の知らん自分に出会うこと”や。昨日のお前は、ちょっとカッコ良かったで」
古ちゃんが照れ笑いを浮かべながら、ひとこと。
「でも師匠…実は財布、風呂敷の底にありました…」
「なぁあんやとぉぉぉ!?お前、それは人情泥棒や!!」
師匠の叫びとともに、温泉街の朝にふたりの笑い声がこだました。
――こうして、ガラガラくじから始まった下呂温泉の旅は、湯と人と心をつなぐ“人生のあたり”になったのでした。
ほな、またな♨️ by 天ちゃん師匠&古ちゃん
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